札幌ではどこに住みますか?どこへ通いますか?札幌の「駅」の交通や買い物の利便性などをまとめたブログです。

札幌の地下鉄とバスの乗り継ぎで80円も料金が割引される方法とは!

札幌の地下鉄と札幌市内バス路線を乗り継ぐと80円も乗り継ぎ割引があるのをご存知でしょうか?

北海道旅行や札幌出張などで札幌に訪れても、なかなか路線バスを利用する機会は少ないですね。

しかし、札幌では地下鉄の次に利用者数が多い公共交通機関はバスなのです。市電はもちろんのこと、JR線よりもバスの方が利用者数が多いの札幌です。

その札幌市内のバスを運営しているのは、北海道中央バスとジェイ・アール北海道バス、じょうてつの民間3社が中心で、札幌市営地下鉄を運営している札幌市交通局とは関係が無いように見えますが、地下鉄とバスを乗り継ぐと80円も割引になるのです。

実は、今民間3社が運営しているバス路線のかなりの部分は、昔、札幌市が運営していたのです。

あまり知られていないけど、実はとてもお得な地下鉄・バスの乗り継ぎについて、札幌のことをよく知らない方にも理解できるようにまとめてみました。

地下鉄とバスの乗り継ぎ条件

乗り継ぎの条件

地下鉄乗車(○○駅~地下鉄乗継指定駅)⇔バス乗車(地下鉄乗継指定駅~乗継指定停留所)の乗り継ぎ行程であって、乗り継ぎ割引の対象となる運賃の支払い方をすることが条件です。

地下鉄とバスはどちらが先でもOKであり、地下鉄の○○駅はどの駅でもOKです。

乗り継ぎ指定駅と指定バス停

上の写真は大通駅に掲載されている「乗り継ぎ路線名」で、これだけ細かく決められているので、実際に乗車する前にご自分のルートが適用になるかどうか確認してみてください。

地下鉄→バスの場合は、地下鉄自動券売機付近にあるこの看板「乗り継ぎ路線名」で対象が分かり、バス→地下鉄の場合はバス運転手に確認することになります(地下鉄駅に到着するときにバス運転手さんからアナウンスがあると思います)。

少なくとも、東西線であれば西28丁目と東札幌、南郷18丁目で地下鉄を降りる場合は対象外ということだけは、看板でパっと分かりますが、乗継指定停留所まではよ~くチェックしましょう。

同じ路線でも、1つのバス停だけ対象でないということもありますので。

現金払いの場合は意思表示が必要

現金払いの場合は、ただ単純に乗り継いでも乗り継ぎ割引は適用にならず、また先に乗車するのがバスか地下鉄かでも方法が異なります。

バス→地下鉄の乗り継ぎ

バスを降りる際に、地下鉄に乗り継ぐことを運転手さんに伝え、バス運賃+120円を支払うと、「乗継券」がもらえます。

その「乗継券」で地下鉄に乗車することができますが、「乗継券」は地下鉄200円区間の権利までが付いています。

200円以上の区間まで乗車する場合は、降車駅で、その運賃-200円(差額)を精算機で精算すればOKです。

地下鉄→バスの乗り継ぎ

地下鉄の自動券売機で「乗継券」を指定して購入してください。

地下鉄の降車(乗り継ぎ)駅では、自動改札に通すと、乗継券が前方から出てきますので、取り忘れなく!

乗継券をもったままバスに乗車しますが、乗車するときに整理券を取ってください(これが無いとどこから乗ったかの証明ができません)。

その乗継券にはバス運賃が210円分付いていますので、バス210円区間を乗車した場合は、バスを降りる際に、整理券と乗継券だけを運賃箱に入れてください。

210円を超える区間を乗車した場合は、バスを降りる際に、整理券&乗継券と一緒に「バス運賃-210円」も運賃箱に入れてください。

ICカードなら知らぬ間に割り引かれている

ICカードを利用の場合は、普通に地下鉄の自動改札を通り、普通にバスの読み取り機にICカードをかざせば、自動的に乗り継ぎ割引運賃を計算し適用してくれます。

つまりは、乗り継ぎ割引を受ける支払い方をしなければならないのは、現金払いのときだけで、ICカードの場合は、知らぬ間に読み取り機がチェックをしてくれているということです。

但し、夕鉄バス・ばんけいバスではICカードが利用できません。

利用可能なICカード

SAPICA

「SAPICA」とは、札幌の地下鉄・市電の他に、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バスの札幌市内乗車に利用できるICカードです。

(このICカード自体は、中央バスの場合、札幌市内だけでなく市内から札幌市郊外へ行く路線や高速バスなどにも利用できます)

このカードは、JR線では利用できませんが、札幌市内で地下鉄・市電・バスの運賃を支払う際に、運賃の10%分がポイントとしてが貯まるところがメリットです。

Kitaca

「Kitaca」とはJR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)のICカードです。

全国のICマークのある鉄道・バスで利用できます。首都圏で言えば、SuicaやPASMOを利用するのと同じ感覚です。

但し、JR北海道のカードだからと言って、北海道の全域で利用できるわけではありません。

ほぼ札幌近郊のみとなり、小樽や新千歳空港・苫小牧・岩見沢・北海道医療大学までです。

その他全国の交通系

SAPICA・Kitaca以外にも、全国各地の交通系ICカードが利用できます。

「Suica」東日本旅客鉄道株式会社
「PASMO」株式会社パスモ
「manaca」株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー
「TOICA」東海旅客鉄道株式会社
「PiTaPa」株式会社スルッとKANSAI
「ICOCA」西日本旅客鉄道株式会社
「はやかけん」福岡市交通局
「nimoca」西日本鉄道株式会社
「SUGOCA」九州旅客鉄道株式会社

最後に

札幌市営地下鉄線と札幌市内バス路線の乗り継ぎ割引は、自分の利用するバス停と路線名などをきちんと理解していないと、かなかな対象であるか否かの判断難しいのが実態です。

地下鉄の自動券売機で乗継券を購入して、バス停で降りるときになって条件をクリアしていなかったことに気付く羽目に合うのも面倒です。

よって、札幌に引っ越してきたばかりの方や旅行者にとって一番確実な方法は、ICカードを利用することで、条件に合っているか否かを自分で考えずに、全てを地下鉄とバス会社のシステムに判断してもらうことです。

札幌の地理やバス路線などに慣れてきたら、乗り継ぎ割引を積極的に狙ってみましょう。