札幌ではどこに住みますか?どこへ通いますか?札幌の「駅」の交通や買い物の利便性などをまとめたブログです。

遅れすぎるJR北海道!新千歳空港へ遅延が発生した時の対処法!

新千歳空港は「羽田空港-新千歳空港」間が日本全国の航空路線の中で一番の搭乗者数を誇るほか、日本国内やアジア各国との北海道・空の玄関口として、非常に重要な空港です。

その新千歳空港と札幌市とは、札幌駅から快速エアポートに乗ればわずか37分、バスでも1時間前後という近さで、とても交通の便が良いように、一般的には捉えられているようです。

しかし、その認識は北海道外の一般国内旅行客のもので、毎日札幌で生活している札幌市民・北海道民からすると、わずか37分の便利な交通アクセスであるとは、とても思えないのです。

その理由は、札幌-新千歳空港間の交通は、常に「遅延」のリスクを伴っているからで、特にJR北海道は「遅れすぎ!」とよく言われています。

JR線もバスもどちらにも遅延(運休)のリスクがあるのですが、ではどちらを利用した方が良いのか?それは、札幌市内のどのエリアから新千歳空港へ向うかによって変わります。

そこで今回は、各地からの所要時間の詳細も一覧にしながら、遅延が発生した時の対処法に至るまでまとめてみました。

新千歳空港へのアクセス方法

JR快速エアポート


札幌近郊では、JR札幌駅か新札幌駅から快速エアポートに乗車できます(その次は北広島駅)。

❶JR駅から向かう場合
札幌駅か新札幌駅で乗車・乗り換えることになりますが、札幌-新札幌間の苗穂・白石からの場合、札幌へ戻って快速エアポートに乗車した方が早い場合もあります。

❷地下鉄の駅から向かう場合
南北線・東豊線のさっぽろ駅でJR札幌駅へ乗り換えるか、東西線の新さっぽろ駅からJR新札幌駅へ乗り換えるかとなりますが、できればさっぽろ駅→札幌駅乗り換えをおすすめします。

(ちなみに駅名は、JR線は漢字で「札幌」「新札幌」駅で、地下鉄線はひらがなで「さっぽろ」「新さっぽろ」駅です)

理由は、JR新札幌駅からは快速エアポートで座れない可能性が高いからであることと、札幌経由の方が時間的にも早いことが多いからです。運賃は、新札幌経由の方が、若干安い場合が多いですが、それほど大きな差はありません。

❸料金と所要時間
札幌~新千歳空港間で37分、運賃はおとな1,070円・こども530円です(2019年10月から値上げ)。
※4号車・指定席Uシートを利用する場合は指定席料金520円が別途必要です。

その他、各地からの所要時間については、後段に一覧表を用意しました。

バス利用

❶アクセス
札幌市内の札幌・大通・すすきのなどの中心地では、地下鉄駅周辺の他にホテルからも発着しています。

その他の地下鉄の駅周辺からも直行バスが発着しています(詳しくは後段の一覧表にて)。

❷料金(運賃)
札幌市内からは、大よその地点から1,100円です。

2019年4月から運賃が値上がりとなり、JR快速エアポート(札幌-新千歳空港)よりも高くなりましたが、2019年10月からJRが運賃を値上げするため、またバスの方が安くなります。

問題点

遅れすぎるJR北海道

JR札幌駅-新千歳空港間のJR列車は頻繁に遅延や運休が発生します。

JR北海道は、10分程度の遅れ当たり前、2~4時間程度の遅れも日常茶飯事です。

最近の遅延頻度などのデータがないのですが、2006年~2011年度の5年の間に、JR北海道自らに起因する車両や設備の不具合などによる運休や30分以上の遅れの発生件数は、他JR5社の平均に比べ、約2倍にのぼっていたというデータはあるようです。

雪に弱いバス渋滞

冬限定ですが、大雪の影響で高速道路が通行禁止になったり、一般道でも除雪作業が間に合わずに、バスが遅延するといったケースは珍しくありません。

自動車利用も雪に弱い


もちろん、新千歳空港付近まで高速道路が通っていますので、自動車でのアクセスも可能です。

マイカーやレンタカーを利用される方の注意点は、バス利用と同じように、雪の影響などで遅れを発生させる道路状況になることがあるという点です。

遅れすぎるJR北海道と雪に弱いバスはどちらが良いか?

次の項目で、各地下鉄駅から新千歳空港までのJR線利用パターンと直行バス利用パターンの、それぞれの所要時間を一覧にしましたので、通常時における具体的な所要時間はそちらで確認できるようにしましたが、こちらの項目では、注目するべき点・考え方についてお伝えします。

まず、基本的にはJR線の方が所要時間が短いケースが多いので、何も発生(遅延・運休)しなければJR線の方が、早さと乗り方の分かりやすさからおすすめできます。

但し、各地下鉄の駅などからも、意外と新千歳空港への直行バスが出ていることには、注目してほしいところです。

そして、遅延・運休のリスクについては、冬はどちらにも起こりえますが、春夏秋は、ほとんどJR線だけに発生していますので、春夏秋はバスを利用した方が無難です。

遅れすぎ!とよく言われるJR北海道は経営状況も良くないため、インフラのメンテナンスが悪いため、1年中トラブル続きです。

また、札幌や新札幌以外のエリアから新千歳空港へ向う場合は、JR線へは地下鉄線からの乗り換えなども発生しますので、直行バスのある地下鉄駅周辺からの場合は、バスの方が楽で良いと思われる方もいます。

新千歳空港への所要時間

【東西線】地下鉄+新札幌乗換+JR直行バス
宮の沢35分+乗換+28分=63分+乗換65分
発寒南32分+乗換+28分=60分+乗換55分
琴似30分+乗換+28分=58分+乗換
二十四軒28分+乗換+28分=56分+乗換
西28丁目26分+乗換+28分=54分+乗換
円山公園24分+乗換+28分=52分+乗換90分
西18丁目23分+乗換+28分=51分+乗換
西11丁目21分+乗換+28分=49分+乗換85分
大通19分+乗換+28分=47分+乗換73分
バスセンター前17分+乗換+28分=45分+乗換
菊水15分+乗換+28分=43分+乗換
東札幌13分+乗換+28分=41分+乗換
白石11分+乗換+28分=39分+乗換50分
南郷7丁目9分+乗換+28分=37分+乗換
南郷13丁目7分+乗換+28分=35分+乗換50分
南郷18丁目5分+乗換+28分=33分+乗換45分
大谷地3分+乗換+28分=31分+乗換40分
ひばりが丘1分+乗換+28分=29分+乗換
新さっぽろJR線のみ28分
【南北線】地下鉄+札幌乗換+JR直行バス
麻生9分+乗換+37分=46分+乗換50分
北34条7分+乗換+37分=44分+乗換50分
北24条5分+乗換+37分=42分+乗換65分
北18条3分+乗換+37分=40分+乗換
北12条2分+乗換+37分=39分+乗換
さっぽろJR線のみ37分80分
大通2分+乗換+37分=39分+乗換73分
すすきの3分+乗換+37分=40分+乗換70分
中島公園5分+乗換+37分=42分+乗換80分
幌平橋7分+乗換+37分=44分+乗換
中の島8分+乗換+37分=45分+乗換
平岸9分+乗換+37分=46分+乗換
南平岸11分+乗換+37分=48分+乗換
澄川13分+乗換+37分=50分+乗換70分
自衛隊前15分+乗換+37分=52分+乗換
真駒内18分+乗換+37分=55分+乗換60分
【東豊線】地下鉄+札幌乗換+JR直行バス
栄町駅11分+乗換+37分=48分+乗換
新道東駅9分+乗換+37分=46分+乗換
元町7分+乗換+37分=44分+乗換
環状通東5分+乗換+37分=42分+乗換50分
東区役所前4分+乗換+37分=41分+乗換55分
北13条東2分+乗換+37分=39分+乗換
さっぽろJR線のみ37分80分
大通2分+乗換+37分=39分+乗換73分
豊水すすきの4分+乗換+37分=41分+乗換70分
学園前6分+乗換+37分=43分+乗換
豊平公園8分+乗換+37分=45分+乗換
美園10分+乗換+37分=47分+乗換60分
月寒中央12分+乗換+37分=49分+乗換60分
福住14分+乗換+37分=51分+乗換50分

遅延が発生した時の対処方法

JR北海道の遅れ・運休の場合

❶新千歳空港→札幌市内
札幌市内の地下鉄駅行きであれば、どれでも良いので、とにかくバスに乗りましょう。地下鉄が遅延・運休することは、ほとんどありませんので、まずは、どこかの地下鉄の駅まで辿り着ければ、札幌市内の目的地には到着できます。

❷札幌市内→新千歳空港
バスに乗車するべく行動を切り替えましょう。JR線は、1度運転見合わせが発生すると、運転再開まで3時間くらいかかることが多いです。

その際の注意点は、同じ地下鉄駅などからの直行バスでも、駅によって所要時間が大きく異なるという点で、その地下鉄駅までの所要時間とバスの所要時間の合計で最短時間ルートを見つけることです。

意外に、位置的には新千歳空港より遠い位置(北側・西側)でも、高速道路に近い位置であるために、バスの所要時間が短い位置である駅もあります。

また、都心部出発のバスは、本数は多いのですが、バスの所要時間は意外と長くかかる点も注意が必要です。

例えば地下鉄南北線であれば、新千歳空港に位置的には近い「さっぽろ」駅~「中島公園」駅よりも、北側に遠い「麻生」駅の方が30分も所要時間が短いです(前項目の一覧表で確認できます)。

バスが遅れた場合

他のバスルートに変更するかJR線への変更になりますが、その際の注意点は上記と同じで、感覚的な位置関係とバス所要時間はイコールではないという点です。

最後に/遅れすぎるJR北海道とJR東日本は別物

首都圏の方であれば、羽田空港へ行くのに、遅延や運休の心配をする方はほぼ皆無ですよね。

しかし、札幌から新千歳空港の場合は、遅延・運休に備えて、1時間以上前に空港へ到着できる行程を予定していた方が無難です。

北海道でも、大雪が降れば高速道路が通行止めになります!

そして、JR北海道とJR東日本を同じJR系鉄道会社と考えてはいけません!

札幌-千歳間のJR線が3時間も4時間も遅延することは、本当に珍しいことではありませんので、バスに乗り換えるための時間的余裕をもって行動することが重要です。

札幌での交通アクセスで一番厄介なのが、札幌-新千歳空港間なのです。

遅れすぎJR北海道は、正確運転のJR東日本と別の乗り物であると認識して行動することが大切です!