札幌ではどこに住みますか?どこへ通いますか?札幌の「駅」の交通や買い物の利便性などをまとめたブログです。

札幌市営地下鉄と札幌市電を指定駅で乗り継ぎすると80円も割引される!

札幌では、地下鉄と市電(路面電車)を乗り継ぎすると運賃が割引されるのをご存知でしょうか?

地下鉄と市電(路面電車)の乗り継ぎで80円も割引してくれるのは、全国で札幌くらいでしょう。

しかし、札幌への観光や出張など旅行で来る方はたいてい気づきませんし、札幌へ転勤などで引っ越してきて毎日生活している方でも、ある程度乗ってた後、例えば会社の交通費精算の際に総務から指摘されて気がつくというパターンが多いです。

ICカードを利用している方は、知らぬ間に割引が適用されているかもしれませんが、きっぷを購入している方は、乗り継ぎ割引の制度を知るまでは損をしていることになります。

そんな、勿体ないことになっている乗り継ぎ80円割引について、その条件や方法についてまとめてみました。

乗り継ぎ指定駅/市電・地下鉄

乗り継ぎ割引の対象となる指定駅があって、市電の指定停車場と地下鉄の指定駅の組み合わせが、次の表のとおりに決まっています。

但し、市電の「西4丁目・狸小路・すすきの」と地下鉄の「大通・すすきの・豊水すすきの」、両3駅であれば、どの組み合わせでも可能です。

市電の停車場地下鉄の駅徒歩(約)
西15丁目西18丁目7分
中央区役所前西11丁目3分
西4丁目
狸小路
すすきの
大通
すすきの
豊水すすきの
山鼻9条中島公園6分
静修学園前幌平橋7分

※「西4丁目」から一番近い地下鉄の駅は「大通」で約2~3分、「すすきの(市電)」は「すすきの(南北線)」で1~2分、「狸小路」は「すすきの(南北線)」で2~3分ですが、それぞれ、地下道(ポールタウン)を通るか地上道路を通るかで時間は異なります。

乗り継ぎ割引が適用される支払い方法

上記の指定駅で、次の条件通りに運賃を支払うと、乗り継ぎ割引が適用されます。現金払いの場合は、下記の通りに支払わないと適用されません。

現金支払い

❶市電から地下鉄へ乗り継ぐ場合

市電を下車し運賃を支払う際に、運転手さんに「地下鉄へ乗り継ぎである」ことを伝え、330円を支払うと、地下鉄乗り継ぎ券をもらえます。

330円とは、市電の運賃200円分と、地下鉄の運賃210円分の合計410円から乗り継ぎ割引の80円分を差し引いた金額です。

地下鉄の210円分は最低運賃区間分だけですので、それ以上に地下鉄を利用する場合は、地下鉄の下車駅で、乗り越し精算をする必要があります。

乗り越し精算額は、乗車した地下鉄区間の運賃分と210円との差額です。

※2019年9月までは320円でしたが、2019年10月に地下鉄の初乗り運賃が10円値上げ(消費税増税のため)されたため、こちらも10円値上がりました(札幌市電は値上がりがありませんでした)。

この精算は、自動改札の手前にあります。

❷地下鉄から市電へ乗り継ぎする場合

地下鉄の自動券売機で、乗り継ぎ用のきっぷを購入してください。

❶の市電から地下鉄の場合は、市電を降りるときに気がつけばよいのですが、❷地下鉄からの場合は、最初から乗り継ぎであることを意識して乗車する必要があります。

駅の運賃掲示板にも「乗継料金」が掲示されていますが、見落とし安いので注意しましょう!

ICカード精算

ICカードの場合は、何もする必要がありません。

乗り継ぎ利用した方(後の電車)の清算時に、80円が割り引かれます。

利用可能なICカード

SAPICA

札幌の地下鉄・市電と、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バスの札幌市内バス乗車に利用できるICカードです。

(中央バスは、札幌市内だけでなく市内からの郊外路線や高速バスなどにも利用できます)

札幌市内で地下鉄・市電・バスに乗車する際に、このカードで運賃を支払うと10%分のポイントが貯まるのでお得です。

但し、JR線では利用できませんので、JR線の地用頻度が高く、カードは1枚だけにしたいという方は、次の「Kitaca」が便利です。

Kitaca

「Kitaca」とはJR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)のICカードです。

全国のICマークのある鉄道・バスで利用できる、首都圏で言えばSuicaやPASMOを利用するのと同じ感覚のICカードです。

但し、JR北海道のカードだからと言って、北海道の全域で利用できるわけではありません。

利用可能駅はほぼ札幌近郊のみで、札幌を中心にして小樽や新千歳空港・苫小牧・岩見沢・北海道医療大学までとなります。

その他全国の交通系

SAPICA・Kitaca以外にも、全国各地の交通系ICカードが利用できます。

「Suica」東日本旅客鉄道株式会社
「PASMO」株式会社パスモ
「manaca」株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー
「TOICA」東海旅客鉄道株式会社
「PiTaPa」株式会社スルッとKANSAI
「ICOCA」西日本旅客鉄道株式会社
「はやかけん」福岡市交通局
「nimoca」西日本鉄道株式会社
「SUGOCA」九州旅客鉄道株式会社

最後に

地下鉄と市電を乗り継ぐ場合、80円も割引してくれるのですが、なかなか知らなかったり気づかなかったりで、割引を受けられないこともあります。

その点、ICカードなら全て自動的に割引してくれるので便利です。

しかも、SAPICAなら10%のポイントまで付くのでおすすめです。

但し、JR系のICカードと両方を所有する場合、2枚とも同じカードケースに入れたまま自動改札を通ると、SAPICAがうまく反応してくれないことがあるので、別々にしておく必要があります。

たかが80円、されど80円!積み重なると大きいですよ!!